地方競馬全国協会は11日、2022年度第2回調教師・騎手免許試験の新規合格者を発表した。今回の新規合格者は調教師7人、騎手3人で、調教師試験では、06年
シンガポール航空国際カップ(G1)優勝馬
コスモバルクの主戦・
五十嵐冬樹騎手を始め2000勝超え騎手が実に6人も合格。各地区の名手が11月30日を持って惜しまれながらムチを置くことになった。
新規合格者の11月10日までの戦績は
松田道明騎手(59)=ばんえい・平田義=2万624戦2626勝。
五十嵐冬樹騎手(47)=北海道・川島洋=1万5394戦2479勝。
左海誠二騎手(47)=千葉・岡林光=1万5855戦2172勝。
酒井忍騎手(49)=川崎・神奈川現騎手会=2万2810戦2049勝。
戸部尚実騎手(59)=愛知・
川西毅=2万1215戦3018勝。
西川敏弘(52)=高知・国澤輝=2万2618戦3296勝。
南関東競馬では“サカイ”姓の
東京ダービージョッキー2人が、12月1日から調教師へと転向する。
酒井忍騎手は「(調教師への転向は)14年1月の落馬後、めまいなどが続いた頃に考え始めた。思い出の馬は、02年
東京ダービーを制した
キングセイバー。誰もが勝ちたいレースをスタッフとうまくケアして結果を出せたのが気持ち良かったですね。デビューした新潟の河内義昭先生に厳しく教えてもらったことが調教師合格に生きたと思います。馬が楽しく走れるよう完調な状態で送り出せるような厩舎を作っていきたい。きょうでいきなり川崎競馬最後になってしまうのが寂しいが、今後は川崎競馬を盛り上げ、恩返しをしたい。レースに乗るのが楽しかったので騎手人生は最高でした」と振り返った。
また、
左海誠二騎手は「正直、体がしんどくなったきた1、2年前ぐらいからぼちぼち(転向を)考え出した。
東京ダービーを2つ(13年
インサイドザパーク、21年
アランバローズ)勝つことができたのが一番良かったことかな。また期待馬も出てきたので残念な気持ちもありますが、いつかは区切りをつけなくていけないので。今後は色々な人に教わりながら、自分の色を出せる厩舎を厩舎を作っていければ。良いこと、悪いこと、楽しかったこと、悲しかったことしゃべりきれないが、30年も続けられたことはいい経験。自分に合った仕事でしたね」と振り返った。
提供:デイリースポーツ