11月20日に阪神競馬場で行われる
マイルチャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)。GI馬5頭を始め、快速馬が集結するこのレースに
サリオス(牡5、美浦・
堀宣行厩舎)が、R.ムーア騎手とのコンビで出走する。
サリオスは
父ハーツクライ、
母サロミナ、母の
父Lomitasという血統。
2019年6月の2歳新馬戦でデビューし勝利。続く
サウジアラビアRCで重賞初制覇を飾ると、R.ムーア騎手とのコンビで
朝日杯FSに出走し、無傷の3連勝で初GI制覇を成し遂げた。2020年の
皐月賞、
日本ダービーでは後に無敗の三冠馬となる
コントレイルに食い下がり、共に2着。3歳秋初戦の
毎日王冠では単勝1.3倍の人気に応えて勝利し、世代トップクラスの実力を見せつけた。
その後GIレースに次々と出走を重ね、2021年には
香港マイルに出走。初の海外遠征ながら3着に好走した。帰国後2戦目となった今年の
安田記念では、勝ち馬
ソングラインにタイム差なしの3着という結果に。前走の
毎日王冠ではGI馬4頭が揃う中、遂に2年ぶりの白星を飾った。通算成績は14戦5勝。
前走をレコードタイムで勝利した
サリオスは、きょうだいにもレコードホルダーが多く揃う。半弟
エスコーラは芝1800mの日本レコード、半姉で2020年
有馬記念2着の
サラキアは芝1700mの日本レコードを所持。今年10月に更新されたものの、半妹
サリエラは東京芝1800m新馬戦のレコード記録を持っていた。
独
オークス馬を母に持ち、一族随一の活躍を見せる良血馬が悲願の古馬GIタイトルを手にするか、
サリオスに要注目である。