28日、
JRAとNARは全日本的なダート競走の体系整備に関する改革案を発表した。
これは芝とダートを両輪とする日本競馬の発展を目指し、
地方競馬が主体となってダート競走の体系整備を行うもので、主な変更点は「3歳ダート三冠競走を中心とした体系整備」と「2、3歳ダート短距離路線の整備」、「既存ダート
グレード競走の見直し」の3点。
1点目は、
東京ダービーおよび
羽田盃を新たにダート
グレード競走化し、JpnIとして格付け。
ジャパンダートダービーを
ジャパンダートクラシックに競走名を変更のうえ、10月上旬に移設。これら3競走を「3歳ダート3冠競走」と位置づけ、賞金額の増額、3冠ボーナスを設定する。
1月に
ブルーバードカップを新設するほか、
羽田盃の前哨戦に
雲取賞、
京浜盃をダート
グレード競走として実施。
ユニコーンSも
東京ダービーの前哨戦として実施時期等を変更する。
ジャパンダートクラシックの前哨戦には
不来方賞が追加され、新たにダート
グレード競走となる。
2点目は、兵庫CSを3歳短距離路線の頂点と位置づけ、距離を1870mから1400mへ変更。2歳秋および3歳春に「重賞級認定競走」を新設。各主催者、ブロックごとに短距離競走の体系を整備する。
北海道スプリントカップを3歳限定戦に変更し時期を変更、
エーデルワイス賞は時期のみ変更する。
3点目は
さきたま杯がJpnIIからJpnIへと昇格。
川崎記念は時期を変更する。
エンプレス杯は実施時期と負担重量を
グレード別定から定量への変更が行われる。
TCK女王盃は実施場を
園田競馬場へ変更するとともに、
兵庫女王盃への改称が決定。
マリーンカップは3歳限定戦への変更および実施時期等を変更する。
そのほか、上記変更に伴って実施時期や負担重量が変更になるダート
グレード競走は以下の通り。
かきつばた記念、
ダイオライト記念、
名古屋グランプリ、
名古屋大賞典、
エンプレス杯、
クイーン賞、
ブリーダーズゴールドカップ 開始時期は2歳路線は2023年、3歳路線および古馬路線は2024年。全日本的なダート競走体系の整備により、高い能力を持った馬が適性に応じて活躍できる場を提供し、魅力ある競走を実施することで、ダート
グレード競走の質と価値を高めるとしている。
(
JRA、NARのホームページによる)