JRAの平地競走としては最長距離の一戦で、活躍の場の少ないステイヤーにとって年間最大の目標レースとなる。
万葉S、
ダイヤモンドSなど長距離の上級クラスはハンデ戦が多い中で、別定戦であるということも一つの特徴。
1.先行馬有利
過去10回の勝ち馬延べ10頭の内、8頭は4角5番手以内だった。3着以内で見ても、延べ30頭中22頭は4角5番手以内。開幕週でかつ基本的に中緩みのあるレースであるから、前から組み立てられる馬が有利になる。
2.後半で速い脚を使えるか
12〜16年のラスト5ハロンの平均タイムが60秒5なのに対し、17〜21年では59秒5。勝ち馬の上がり3ハロンを見ても、近5回のうち3回で34秒台がマークされた。以前に比べレース後半でスピードが要求されるようになっており、スタミナだけでは太刀打ちできない。
3.リピーターが多い
15〜17年に3連覇した
アルバート、7回出走して4回3着以内に入った
トウカイトリックなどがいるように、リピーターが幅を利かせるレース。近走内容が芳しくなくても過去に好走した実績がある馬は侮れない。
アイアンバローズは
京都大賞典で秋初戦を迎え6着も、休み明けだったことを踏まえれば悲観する内容ではなかった。昨年のこのレースや今年の
阪神大賞典で2着と長丁場に適性を見せており、叩き2走目、条件替わりで巻き返しは必至と見る。