今週からは「中山・阪神・中京」の3場開催。
重賞は土曜日にステイヤーズS(GII・中山・芝3600m)とチャレンジC(GIII・阪神・芝2000m)。そして日曜日は後半戦のダート頂上決戦・
チャンピオンズカップ(GI・中京・ダート1800m)が行われる。
過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。今週は、同名の中京競馬場開催になってから9年目となる
チャンピオンズカップでの狙いどころを探していこう。
注・過去データは8年分のものとなります。
1.上位人気3頭の勝率は50パーセント?
いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。
チャンピオンズカップの1番人気馬は過去8年で2勝。成績は【2-3-0-3】で馬券圏内率は約62パーセントで、まずまずの成績を収めている。
2番人気馬も2勝。しかし【2-0-0-6】でいまひとつの成績。一方の3番人気馬は0勝ながら【0-3-3-2】で、複勝圏内成績としては一番の狙い目か。
この上位3頭以外の4勝分は、4番人気・6番人気・8番人気・12番人気がそれぞれ1勝ずつとなっている。「50パーセントの確率で4番人気以下の馬が勝っている」というのは、秋のGIシリーズのなかでも珍しいといえる。人気薄の単勝馬券で一発逆転を狙っても良いレースなのかもしれない。
2.中京になっても再好走傾向は強いまま?
このレースの前身は阪神競馬場開催のGI
ジャパンカップダート(ダート1800m)で、阪神では08年から13年までの6年間開催されている。
このときは一度馬券圏内になった馬が翌年や翌々年でも好走することが多かった。10&11年で
トランセンドが連覇。ほかにも11〜13年で3年連続2着となった
ワンダーアキュート。12&13年で連続3着だった
ホッコータルマエなど、多くの馬が複数年で馬券になっていたのだ。ちなみに
ホッコータルマエは阪神開催での連続3着から、中京競馬場開催となった初年の
チャンピオンズカップでも1着となっている。
この再好走傾向は中京の
チャンピオンズカップとなってからもわりと顕著だ。
15年3着&16年1着
サウンドトゥルー、17年1着&19年2着&20年2着の
ゴールドドリーム、19年3着&20年3着
インティ、20年1着&21年2着
チュウワウィザードなど、先例はかなり多い。そんな今年は、昨年3着以内から出走あるのは
テーオーケインズただ1頭。同馬はダントツ人気確実だが、やはりこの馬中心ということなのかも。
3.1着馬は前走
地方競馬使い限定?
それでは前走ローテーションはどこからが好成績なのか。
昨年は前走
JBCクラシック組(JpnI)のワンツー。一昨年も同レースからの馬が1着だった。
勝馬は前走
JBCクラシックからが4頭。前走
南部杯(JpnI)からが2頭。
日本テレビ盃(JpnII)と
JBCレディスクラシック(JpnI)からが1頭ずつとなっている。なんと、勝ち馬はすべて
地方競馬経由。前走中央を使っている馬が1頭も勝っていないというのは意外。単勝狙うならば前走地方使い限定となるのか?
ただ前走
JBCクラシック1着馬が、このレースでも勝利したことはない。良くても2着。このジンクスを
テーオーケインズは跳ね返せるか?
ちなみに2着・3着馬の前走はどうだろうか?
こちらは過去8年、16頭中地方経由が8頭・中央使いが8頭でイーブンである。
中央使いは、8頭中5頭が前走
みやこS組。そのほかは
武蔵野S組2頭、
エルムS組1頭だけ。前走中央使い馬は、フォーメーションの2.3着づけが正攻法となる。
4.やっぱり内枠が強い?
過去8年の
チャンピオンズカップはすべて15頭か16頭立ての開催。少頭数になったことはない。
枠の有利不利でいえば、やや内枠有利の印象あり。1着馬でいえば、最内の馬番1番も勝っていないが、12番以降の馬も勝っていない。つまりこれまでは馬番2〜11番までの勝ちしかない。とはいえ馬券圏内ならば前例はアリ。勝利がないというだけだ。今年12番に入った
テーオーケインズはこれを跳ね返せるのか。
ちなみに複勝圏内では7枠13番まで。7枠14番、さらに8枠の2頭は一度も馬券圏内にはなっていない。今年の14番
タガノビューティー、15番
サクラアリュール、16番
レッドソルダードにとってはかなり厳しいデータとなる。
(netkeiba編集部)