12月11日に香港・シャティン競馬場で行われる香港国際競走の
香港カップ(G1・芝2000m)に
パンサラッサ(牡5、栗東・
矢作芳人厩舎)が
吉田豊騎手とのコンビで挑戦する。
パンサラッサは父
ロードカナロア、
母ミスペンバリー、母の父に
モンジューという血統。父の
ロードカナロアは
香港スプリント(G1・芝1200m)を2012年に日本馬として初制覇し、翌2013年には連覇を達成した経歴を持つ。
2019年9月にデビューし、同年10月の3戦目で勝ち上がり。2021年11月の
福島記念では積極策がハマって、後続に4馬身差をつける快勝で重賞を初制覇した。今年は2月の
中山記念で重賞2勝目を挙げると、初の海外遠征となった
ドバイターフ(G1・芝1800m)で前年優勝馬である
ロードノースとデッドヒートを繰り広げ、1着同着で海外G1を制した。
今年秋のG1戦線では、10月の
天皇賞(秋)に挑戦。スタート直後からハナに立ち、直線に入っても先頭をキープした。そのまま逃げ切りを狙ったが、最後は優勝した
イクイノックスに差されての2着。一時は後続に対して20馬身以上のリードを取ったその走りは、東京競馬場に集まった6万人超のファンのどよめきを起こすものだった。通算成績は23戦6勝。
ここまで挙げた6勝のうち、4勝が2000mと距離との相性はいい。また海外での出走経験もあり、輸送について問題はなさそうだ。父に続いて香港のターフにその名を刻めるか、大逃げ炸裂で世界に再びサプ
ライズを巻き起こす。
【訂正とお詫び】
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