JRAは12月8日、同24日の
中山大障害・JG1を最後に引退する
オジュウチョウサン(牡11歳、美浦・
和田正一郎厩舎、
父ステイゴールド)が競走馬登録を抹消後、種牡馬入りすることを発表した。引退式がラストラン当日の24日の中山競馬場で行われることも発表された。引退式の模様は
JRA公式YouTubeチャンネルなどで視聴できる。
2016〜20年の5連覇を含む
中山グランドジャンプ5勝、
中山大障害3勝と障害G1を9勝し、
JRA最優秀障害馬を4度も受賞し、「障害絶対王者」と呼ばれた。2018年には
武豊騎手とのコンビで
有馬記念に挑戦(9着)して、大きな話題を呼んだ。現在、
JRA通算39戦20勝(うち障害31戦18勝)で、総獲得賞金は9億4137万7000円。
長山尚義オーナーは「歴史的名馬の血ですし、血統で一番大事なのは心肺機能。スピードもあるので、種牡馬として外れはないと思います」と語り、種付け料は100万円にする予定という。また同オーナーによれば、前走の
東京ハイジャンプ(9着)後に急きょ引退を決めたため、当面のけい養先は生まれ故郷である北海道の日高町の坂東牧場になるが、種牡馬を専門にけい養している牧場などの受け入れ先も探しているという。日本の障害界を引っ張ったレジェンドは、来年から後世に優秀な血を残す新たな仕事に就く。
スポーツ報知