今週も引き続き「中山・阪神・中京」の3場開催。
中央競馬もいよいよ2022年の最終コーナーを迎えつつあります。
重賞開催はふたつ。土曜日に牝馬限定のハンデ戦・
ターコイズS(GIII・中山・芝1600m)、そして日曜日には2歳牡馬中心のメンバーによる一戦・
朝日杯FS(GI・阪神・芝1600m)が行われます。
やはり注目となるのは
朝日杯FS。昨年の同レースでは、今年のダービー馬となった
ドウデュースが1着でした。
そして、2着だった
セリフォスも今年の
マイルCSで優勝、さらに3着だった
ダノンスコーピオンも
NHKマイルCを勝利するという紛れもない出世レース。来年のGI戦線を占う意味でも、見逃せないレースとなるはずです。
毎週、重賞での激走馬を予想するこのコーナー。今週も膨大なデータを駆使したnetkeibaオリジナルAIが、今回は
朝日杯FSでの狙い馬を探していきます。
月曜日現在、登録馬は19頭。現時点での上位人気になりそうな馬をチェックしておきましょう。
人気は上位拮抗の混戦模様…。そのなかでも前走
デイリー杯2歳S(GII・阪神・芝1600m)では惜しくも2着となった
ダノンタッチダウン (牡2・栗東・安田隆厩舎)は人気となるでしょう。阪神JFを勝って勢いに乗る川田騎手が鞍上ということもあり、1番人気はこの馬になるかもしれません。
対するはその前走・
デイリー杯2歳Sで1着となった
オールパルフェ(牡2・美浦・和田雄厩舎)。こちらは前走がフロックでないところを示したい一戦でしょう。
前走
京王杯2歳S(GII・東京・芝1400m)で大波乱を演出した1、2着馬も参戦。1着
オオバンブルマイ(牡2・栗東・吉村厩舎)は前走が10番人気、2着だった
フロムダスクも11番人気でしたから、その意外性には気を付けておきたいところです。
そして、前走
サウジアラビアRC(GIII・東京・芝1600m)1着の
ドルチェモア(牡2・栗東・須貝厩舎)も、デビューからの2連勝で人気上位はほぼ確実。見極めの難しいレースになるのは間違いないでしょう。
【今週も荒れる!? 重賞未勝利馬に白羽の矢】
予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態予測を反映していない現時点のものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような穴馬を選出することもあります。
そして今週、月曜日時点でAIが選出してきた本命候補は、
バグラダス(牡2・美浦・嘉藤厩舎)でした。
1勝クラスを勝ったばかりで、おそらく人気にはならないでしょう。先週の阪神JF同様、キャリア浅い馬による激走はあるのでしょうか?
同馬は、
父マジェスティックウォリアー、
母メジェルダ (母
父ディープインパクト)という血統。母は2歳時に
ファンタジーS2着という実績あり。兄には現在3勝クラスの
メディーヴァルがいます。
同馬のデビューは今年7月の福島で、2歳新馬戦(ダート1150m)を優勝。レースでは持ち前のスピードでハナを切り、そのまま押し切りました。
2戦目は芝の重賞、
新潟2歳S(GIII・新潟・芝1600m)。ダート勝ちからの重賞挑戦で人気はありませんでしたがでしたが、勝ち馬から0.3秒差の4着と芝でも通用するところをみせました。
3戦目は11月の2歳1勝クラス(東京・芝1400m)で、3番人気ながら差し切り勝ち。これまでどんなレースでも堅実に走っており、その自在性を活かせれば妙味ある一頭となるかもしれません。
あとは、出走メンバー・鞍上・枠順などが確定した後、AIがどう判断するのか…。週末掲載の最終AI予想も楽しみにお待ちください!
(netkeiba編集部)