JRAは12日、2020年11月から開催を休止して整備工事を行ってきた京都競馬場が、2023年4月22日(土)にグランドオープンすると発表した。今回の工事は2025年に開設100周年を迎えることから、その記念事業の一環。「夢と感動を届ける日本を代表する娯楽・レクリエーション施設」や「環境への配慮」など4つを
コンセプトにスタンド改築や馬場改修、厩舎改築を含めた施設全体を整備した。
また今回新たに「
センテニアル・パーク京都競馬場」という愛称が付けられた。
センテニアル(centennial)は「100年の、100周年の」という意味の英語であり、淀に競馬場が開設されてまもなく100周年を迎えることにちなんだ。
詳細は次の通り。
【
コンセプト】
・夢と感動を届ける日本を代表する娯楽・レクリエーション施設
・アクセシビリティへの配慮
・環境への配慮
・時代の変化への対応
【特徴】
■新スタンドおよびお客様エリア
・ゆったりと間隔を設けた座席
・スタンド各フロアからも馬の歩様が見やすくなった楕円形のパドック
・女性用トイレの増設およびパウダーコーナーの新設
・歴代の三冠馬の馬像を配した「三冠馬
メモリアルロード」の新設
・屋上の太陽光発電パネルなど環境への配慮
■芝コース・ダートコース
・コース形状に大規模な変更なし
・芝外回りコースについて、4コーナーのカーブを緩やかにし、1600mスタート地点を拡幅
【主な施設】
■スタンド
・新スタンドは「ゴールサイド」、旧ビッグスワンは「
ステーションサイド」と呼び分け
■入場門
・
ステーションゲートは、引き続き京阪淀駅方面からの玄関口
・1階の平日払戻所を改修し、入場券や指定席券を所持していなくても利用できる買い帰り専用投票所を新設
・旧
シンザンゲートは、パドックの移設にあわせて改築し、名称は「三冠ゲート」に変更
・第1回京都競馬から、指定席・入場券ネット予約および入場券当日現金発売の入場者は、すべてQRチケットによる入場方式となる
■パドック
・長年親しまれた円形パドックは、より見やすさを追求した楕円形パドックへ改築
・2階には360度パドックを取り囲む「パドックリング」を新設し、より多くの来場者が出走馬を間近で見られるようになる
■ゴール板
・芝コース、ダートコースともに、競馬場のコース形状をかたどった新しいゴール板を設置
■三冠馬
メモリアルロード・旧ビッグスワンに展示している歴代三冠馬の馬像を、パドックの線路側に新設される遊歩道へ移設し、「三冠馬
メモリアルロード」として整備
■指定席
・指定席には、より快適でゆったりしたシートを使用
・新たに導入する「スマートシート+(プラス)」は、屋外席に加えて3階の専用エリアを指定席の入場者とともに利用できる
■投票所
・新しい京都競馬場は、UMACA投票(キャッシュレス)中心の発売となる
【今後のスケジュール】
・4月15日、16日に新スタンドの一部をプレオープン
・4月22日、グランドオープン(第1回京都競馬第1日)
・6月から9月、
ステーションサイドはリフレッシュ工事に伴い閉鎖(ゴールサイドでパークウインズ営業)
(
JRAホームページより)