22年ダートの2歳チャンピオンを決定するJpn1「第73回
全日本2歳優駿」が14日、
川崎競馬場で行われ、
JRAの3番人気
デルマソトガケが直線外から差し切りV。3連勝で重賞初制覇を果たした。
序盤は激しいハナ争い。2F目には11秒2を刻むなど前半3Fが35秒6。スタミナも要求されるレースだった。ソトガケは中団で折り合いに専念。「当初はもう一列前を取りたかったがペースが流れたのでいい位置かな、と。輸送もあったのにどっしりしていた。馬に勇気をもらった」と松若に焦りはなかった。向正面でペースが緩むと一気に前との差を詰める。直線入り口では外の4番手。「頑張ってくれと必死に追っていた」という鞍上の右ステッキに応え、内を伸びた
オマツリオトコを頭差かわしてVゴールに飛び込んだ。
音無師は「前走後から馬がグンと良くなった。中間に坂路で自己ベストを計時したが、こんな時計を出せる馬じゃなかった」と愛馬の成長ににっこり。「オーナーは“サウジに行きたいね”と。そのままドバイも使うことになるかな。ケンタッキー(ダービー)はそれから考えます」と来春の海外遠征プランを明かした。目指すは国際色豊かな強豪が集うサウジダービー、UAEダービー。川崎から世界へ。夢は大きく広がった。
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デルマソトガケ 父
マインドユアビスケッツ 母アムールポエジー(母の
父ネオユニヴァース) 牡2歳 栗東・
音無秀孝厩舎 馬主・浅沼広幸氏 生産者・北海道千歳市の社台
ファーム 戦績6戦3勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金5973万4000円。
スポニチ