12月19日、海外競馬
メディア『Thoroughbred Daily News』(以下TDN)にて、2005年の牡馬クラシック三冠を含むGI・7勝を挙げ
JRA顕彰馬にも選定された「近代日本競馬の結晶」
ディープインパクトが一面に取り上げられた。
紙面では主に、欧州における
ディープインパクト産駒およびその子孫の活躍について記載されている。今年デビューのラストクロップ・
オーギュストロダン(牡2、
Auguste Rodin)は10月のフューチュリティトロフィー(英G1)を勝利し、11月のBCジュ
ベナイルターフ(米G1)を
サクソンウォリアー産駒の
ヴィクトリアロード(牡2、
Victoria Road)が制覇。どちらも名門エイダン・オブライエン厩舎の所属馬で、来シーズンのクラシック路線の有力馬として数えられている。
また、上記2頭はどちらも
Cassandra Goの牝系に属していることも取り上げられた。同馬は現役時代に重賞3勝を挙げており、その娘が
ヴィクトリアロードの
母Tickled Pinkである。また
Cassandra Go自身は昨年25歳で死亡したが、
サクソンウォリアー産駒の2歳牡馬Change Singsを遺している。なお、
Cassandra Goの仔
Halfway To Heavenからは
オーギュストロダンの
母ロードデンドロンや、G1を7勝した名牝
マジカルが出ている。
同紙によれば、
Tickled Pinkは現在
ヴィクトリアロードの全きょうだいにあたる
サクソンウォリアー産駒を受胎しており、来年も同馬を種付け予定とのこと。2019年にこの世を去った
ディープインパクトの血脈が、日本だけでなくヨーロッパにも大きく枝葉を広げつつあることを示す記事となっていた。