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【有馬記念】カギは“4番人気” 名ドラマを生んだ魔法の数字に注目

  • 2022年12月22日(木) 20時05分
 12月25日に中山競馬場で行われる第67回有馬記念。GI・3勝馬タイトルホルダー天皇賞(秋)覇者イクイノックス、昨年このレースを制して年度代表馬に輝いたエフフォーリアを始め、16頭が出走を予定している。

 数々の名ドラマを生んだ有馬記念だが「4番人気」に着目すると、とりわけ印象的なレースが多い。

 「4番人気伝説」の始まりはオグリキャップ。それまでGI・3勝を含むJRA重賞11勝を挙げる大活躍ながら、1990年秋は脚部故障もあり、2戦連続惨敗。引退レースとして迎えた有馬記念では単勝5.5倍の4番人気に支持された。稀代のアイドルホースピークは過ぎたのではと囁かれた中、先頭でゴール板を駆け抜け、奇跡の復活を遂げたのである。

 同じく劇的な復活劇を見せたのは、トウカイテイオー。デビューから無敗で皐月賞日本ダービーを制し、二冠馬となったものの、競走生活では三度の骨折。364日ぶりのレースとなった1993年の有馬記念は4番人気となった。迎えたレースでは抜け出したビワハヤヒデトウカイテイオーが競り落とし、見事に優勝した。

 1997年は同年の宝塚記念大阪杯を制したマーベラスサンデー天皇賞(秋)を制した女傑・エアグルーヴ、牝馬二冠馬メジロドーベルが出走。これらを抑えて4番人気のシルクジャスティスが外から差し切り。ダービー2着の雪辱を晴らすGIタイトル獲得となった。

 翌1998年はデビューから無傷4連勝で朝日杯3歳S(現朝日杯FS)を勝利したものの、続く毎日王冠アルゼンチン共和国杯で敗北を喫したグラスワンダーが4番人気に。セイウンスカイステイゴールドエアグルーヴメジロブライトらを相手に1度目の有馬記念制覇を達成した。

 2000年代に入り、05年には無敗の三冠馬ディープインパクト有馬記念に出走。単勝1.3倍に支持されたものの、C.ルメール騎手が手綱を執った4番人気のハーツクライが追撃を交わして1着となった。ディープインパクトに先着した日本馬は、後にも先にもハーツクライただ一頭のみである。

 2014年の有馬記念ゴールドシップエピファネイアジャスタウェイを始めGI馬10頭が揃う豪華レースに。これを制したのが三冠牝馬・ジェンティルドンナであった。前走のジャパンカップで引退を予定していたものの、4着の結果を受けて陣営は引退を撤回。有馬記念に出走すると、力強い走りで強豪牡馬たちを蹴散らし、名牝は有終の美を飾ったのである。

 今年の豪華メンバーで果たして当日4番人気になるのはどの馬なのか、そして劇的なドラマは起こるのか。有馬記念発走は12月25日15時25分。

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