展開予想
ミドルペース

《一言コメント》
タイトルホルダーが外目の枠のここでもハナを主張しそうで、他に先行馬も少ないここは比較的落ち着いた流れでのレースとなりそうです。また、コーナーの回数が多い上に楽な流れになるので、外を回る馬にとってはかなり苦しい展開が予想されます。今年は特に向正面から一気にペースが上がりそうで、そこで動ける機動力があって尚且つ一列でも前目のポジションを取れる馬が有利と見るべきでしょうか。

各馬の並び
逃げ
タイトルホルダー

先行
ウインマイティー
ディープボンド
ブレークアップ

差し
アカイイト
アリストテレス
イクイノックス
イズジョーノキセキ
ヴェラアズール
エフフォーリア
ジェラルディーナ
ジャスティンパレス
ポタジェ
ボッケリーニ
ボルドグフーシュ

追い込み
ラストドラフト

Vポジション候補
コーナーの回数が多く基本的には外を回さずにロスなく立ち回る馬が有利なので、【逃げ馬と先行馬、ロスなく立ち回る差し馬】としておきます。

主に有力馬で該当するのは、
1.タイトルホルダー
2.イクイノックス
3.ヴェラアズール
となりそうだ。

有力馬解説(A〜Eの5段階評価)
1.イクイノックス
展開◯ 馬場◯ コース◯
前走はかなり苦しい展開の中から差し切る競馬で、距離やコース問わずどのような舞台でも安定していることを考えるとここでもチャンスがありそう。また、枠順と展開面についてもプラスに働きそうで、スタートで後手を踏まなければ良いポジションから動くレースも可能である。もちろん、ここでも本命候補の1頭で、ルメール騎手の手腕が問われる一戦となりそうだ。

総合評価
B

2.タイトルホルダー
展開◎ 馬場◯ コース◯
枠自体は大きく気にする必要がなさそうで、結果的にこのメンツならば単騎逃げになる可能性がかなり高いかなと。また、中山コースとの相性に関しても問題なさそうで、楽に行ければ昨年以上の走りも期待できるはず。今年も侮れない1頭となりそうで、体調面だけは不安がありつつも警戒したいところだ。

総合評価
B

3.ジェラルディーナ
展開△ 馬場◯ コース◯
エリザベス女王杯はこの馬の良さが最大限に発揮されるレースで、鞍上の手腕が光る競馬であった。ただ、今回の牡馬相手のレースに加えて、使い詰めの状態を踏まえても余力の部分に一抹の不安があるであろう。さらに、トップクラス相手だと若干の迫力不足もあるので、相手の押さえまでで問題なさそうだ。

総合評価
D

4.エフフォーリア
展開◯ 馬場◯ コース◯
昨年は非常に良い走りでの勝利であったが、今年に入ってやはり調子の面で100％に戻ってるとは言い難い。また、中山よりも東京の方が良いタイプで、そういう意味でもどこまで上積みがあるかだろう。ここは相手上位までとしておきたいところで、来年に向けて目処のつく走りを見たい。

総合評価
C

オススメの穴馬
1.ヴェラアズール
展開◯ 馬場◎ コース◯
ジャパンCを制した割に人気しそうにない上に、他に良い穴馬が見当たらないのでこの馬を取り上げたい。前走は決してフロックではなさそうで、中山コースでもポジションさえ下がらなければ勝ち負けできる。枠自体も良いところを引いたので、この馬の良さを引き出せる松山騎手騎乗も魅力で狙いたい。

総合評価
B

　以上のようにそれぞれ計5頭をピックアップした上で、5段階評価で上位の馬をジャッジした。上位人気馬に明確な弱点が見当たらないので、今年の有馬記念は余程の馬場差がない限りは大波乱とまでの可能性は低い。その中で、当日の馬場を見て、買うべき馬とそうでない馬を見極めたい。

　基本的な脚質の傾向としては、先行馬が有利に働きそうなのでその辺りもしっかり踏まえた上で馬券を組み立てたい。先日の阪神JFでは20万馬券的中と今年のGIは最後の最後でエンジンが掛かってきたので、年末の大一番で再び花火を打ち上げたい。

　ぜひ読者の方は日曜日の最終的な◎のジャッジに期待して頂き、今週行われる3重賞をチェックして欲しいところです。

(文・倉本匠馬)