本命はアレや!25日に発走を迎える
中央競馬の
グランプリ「第67回
有馬記念」予想に阪神・岡田彰布監督(65)が参戦。14年にこの舞台で有終Vを飾り、自身も3連単10万馬券を仕留めた縁のある名牝
ジェンティルドンナの娘
ジェラルディーナに◎を打った。内枠有利のコース形態で3枠5番なら言うことなし。実力接近の顔触れとみて馬単&3連単6頭ボックスで勝負する。
勝負師は専門外でも妥協はしない。枠順が決まった
有馬記念の出馬表を凝視しながら、岡田監督が出した結論は、馬単、3連単の6頭ボックスという“ガチ予想”だった。
「おーん、
ジェラルディーナは3枠5番か。よし、これでいこ。3、5、9、10番まで。4頭はちょっとキツイな…。いくらなんでもな。外も買うとこか(笑い)。13、16番を」
毎年購入している
グランプリ予想は「内やな。小回りというか、(直線が)短いしな」と枠順重視。馬券はボックスながら、本命に挙げたのは3枠5番に入った
ジェラルディーナだ。実は母の
ジェンティルドンナが勝った14年には3連単10万9590円を的中。自身の
有馬記念の最高配当をゲットしていた。
「そうやな、あの時やな。15番の
ジャスタウェイ(3番人気4着)を外したんや、外枠になって」
今回も内枠中心に予想をスタート。さらに「3歳馬は強いで」、「また外国人で決まるんちゃうか?3着まで外国人で決まったことあるもんな(10年)」と、次々と知識を披露し、福永のラスト有馬となる3番
ボルドグフーシュ、外国人ジョッキーの9番
イクイノックス、10番
ジャスティンパレスに印を入れた。
ただ、ここで決めつけないのが岡田流。野球の采配でも常に先の先まで読み、最悪を想定する百戦錬磨の指揮官だ。一度は見切ったはずの外枠に再び視線を落とした。
「ということは、16番の
ディープボンドも外さなあかんか…。さすがに最初(枠順確定前)に買うと思っとったやつやからなあ。一応。来たら後悔するもんな。やっぱり13、16番までいかなあかん。6頭や」
買い方は「3連単6頭ボックスって何点や?120点?3連単がええかな。他のアレ(馬)が来る可能性はそんなにないと思うんよ。馬単は30点か。馬単もええかな」と、計150点で確実に当てる構えだ。15年ぶりに古巣監督に復帰し、チーム悲願の「アレ=優勝」を目指す来季。その前に年末の大勝負での「アレ=的中」で景気づけられるのか?そらそうよ――。(山添 晴治)
◇岡田 彰布(おかだ・あきのぶ)1957年(昭32)11月25日生まれ、大阪府出身の65歳。早大から79年ドラフト1位で阪神入り。強打の内野手として80年に新人王。85年には球団初の日本一に貢献。阪神監督時代の05年9月7日の中日戦では、
サヨナラ負けのピンチに就任後初めてマウンドへ向かい、抑えの久保田に「ムチャクチャ放ったれ!」と激励。死闘を制しリーグVにつなげた。趣味は将棋で、08年1月には日本将棋連盟からアマチュア三段の免状を授与されている。
スポニチ