1年の
中央競馬のラストGIであり、2歳中距離王者決定戦でもある
ホープフルステークス。来年のクラシックへ向けても重要な一戦。ここでは新進気鋭の若手予想家・サンデー氏に展望を綴ってもらった。
◆例年以上に実力馬が揃った楽しみな1戦
有馬記念が終わり、今年の
中央競馬も残すところあと1日となりました。
イクイノックスの勝利に歓喜した人も、
タイトルホルダーの敗退に涙した方も、最後に
ホープフルSで勝っていい形で2022年を締めくくりたいですね。
今年はフルゲート18頭の参戦が語るように、ここを本気で狙ってきた陣営が多く例年以上の混戦が予想されます。実績が派手な馬が多いので、人気馬に隠れた美味しい穴馬もいると思います。
有馬記念は1番人気が勝ちましたが、今回は穴党の出番もありそう?
混戦ですが上位人気が予想される馬はやはり強いです。
ガストリックは人気こそなかったですが2連勝で東スポ杯を制した実力は本物です。
ミッキーカプチーノは同じコースの
葉牡丹賞を圧勝しており能力は相当高いです。
ハーツコンチェルトは東スポ杯で3着に敗れましたが、絶望的なスタートから大外ぶん回しだったのでスケールの大きさはかなりのものです。
ただこの3頭に共通して言える課題は「スタート」です。18頭フルゲートのGI中山2000mでは出遅れが致命傷になりかねないので、枠の並び等は慎重に考慮したいところですね。そういう意味で上位人気で安心感があるのは
ファントムシーフになりますかね。スタートが安定していて右回りも2000mの距離も問題ないです。しっかりレースを組み立てる福永騎手にとってピッタリの相棒で馬券を買う側も安心できる存在です。「初の関東輸送」をクリアできるか、パドックや返し馬での状態にも注目したいところ。
◆波乱を呼ぶ注目の穴馬2選!
これまで書いた通り、上位人気馬には危険な要素もあるので波乱の可能性は十分あると思っています。そこで私が注目してほしい穴馬候補2頭をご紹介します。
まずは
グリューネグリーンです。前走は阪神に遠征してGIII京都2歳Sを逃げ切りました。
ホープフルSは逃げ馬が結果を出せないレースですが、それまでのレースは控えているので逃げずとも力を発揮できます。重賞勝ち馬ですが、新馬戦で
ミッキーカプチーノに完敗していることから人気は上がらないと見ています。不安要素も少ないですし期待値は高いでしょう。
2頭目は
セブンマジシャンです。デビューから2連勝している実力派です。新馬戦は中山で2番手から押し切り、
黄菊賞は後方から一気の差し切りと強い内容で走っています。さらには馬場状態も問わないという欠点の少ない馬です。今回は実績が地味なので人気は出ないと予想されるので狙い目だと思います。デムーロ兄弟がやってくれる雰囲気もありますので是非注目してみてください。
これで私の展望記事は最終回となります。今まで読んでいただきありがとうございました。皆様の予想に少しでも役立っていたら幸いです。来年もさらに勉強して一流の予想家を目指しますので、今後も応援の程よろしくお願いします。
◆結論は展開を追及して
有馬記念ではたくさんのご期待に応えられず申し訳ございませんでした。
天皇賞(秋)と同じように3連単で買い目を絞り過ぎてしまいました…。
最後こそ自分らしく、いい形で締めくくりたいと思いますので最後まで一緒に闘っていただけると嬉しいです。
ウマい馬券では枠の並びを加味して、しっかりと展開を突き詰めて予想しますので今週もよろしくお願いします!
(文=サンデー)