29日、
大井競馬場(晴・良)で行われた第68回
東京大賞典(GI・ダート2000m)は、
JRAの2番人気
ウシュバテソーロが勝利した。道中は中団を追走し、直線では豪快に伸びて突き抜けた。勝ちタイム2分5秒0、勝利騎手は
横山和生。
4番人気
ノットゥルノ(
JRA)が1馬身4分の3差の2着、さらに2馬身半離れた3着に1番人気
メイショウハリオ(
JRA)。川崎の
ライトウォーリアが5着で地方勢最先着となった。
ウシュバテソーロは父
オルフェーヴル、
母ミルフィアタッチ(母の
父キングカメハメハ)、5歳牡馬。
JRA美浦・
高木登厩舎の管理馬。通算成績27戦7勝、重賞初挑戦でGIタイトルを手にした。
横山和生騎手は
東京大賞典初制覇、
高木登調教師は2015年に
サウンドトゥルーで制していて、7年ぶり2勝目となった。
レース後のコメント
1着
ウシュバテソーロ(
横山和生騎手)
「
ウシュバテソーロはダートに使い始めてから強い競馬を見せてくれていたので、今日は何とか結果を残したいと思っていました。嬉しいです。メンバーも強く、初めての
大井競馬場のコース形態も踏まえて、
ウシュバテソーロにとっていい形で競馬できればとずっと考えていたので、うまく力を引き出してあげられてよかったです。
ある程度のポジションが欲しいと思っていたので、普段とは違った形の競馬にはなりました。ペースが遅く、そこだけうまく凌いでくれればと思っていました。直線を向くときはいつもの勝っているときの雰囲気だったので、あとは後ろから来ないでくれとだけ思っていました。ダートに転向してからこれだけの成績を残していますし、これからも順調にいってほしいと願うばかりです」
(
高木登調教師)
「ダートでは底を見せていなかったので、今の勢いなら挑戦させる価値はあると思っていました。スタートして、かなりスローペースだったので、あれ?という不安がよぎり、折り合いも苦労していたようなので、ペースが流れてほしいと思っていました。しかし、
横山和生騎手は何回も乗っているので、ペースが遅かろうが速かろうが脚を使ってくれるだろうと思っていました。
テンションが上がりやすいところはありますが、しっかりと我慢してくれました。深いダートでどうかと思いましたが、何とかこなしてほしいと思っていました。(ゴール前は)力が入りました。次はまだ決まっていません。馬の状態を見ながら考えたいです」
2着
ノットゥルノ(
武豊騎手)
「馬の状態は良かったです。内々でロスなく運んで、良いレースでした。最後までしっかりと脚を使っていました。一瞬の脚は勝ち馬の方が上でした。大井の2000mは合っています」
3着
メイショウハリオ(
浜中俊騎手)
「馬の状態は良かったです。道中は途中からまくってくる馬がいましたが、それも想定していてやり過ごしました。3、4コーナーでズブさを見せるのはいつものことで思った通りでした。その後は勢いがついて直線に入りましたが、後ろからもっと上の脚を使われました。相手が強かったです」
4着
サンライズホープ(
幸英明騎手)
「ペースが遅かったのもあって、まくって行った馬がいました。その馬に抵抗して行ったのが裏目に出ました。行かせて控えておくべきでした」
5着
ライトウォーリア(
矢野貴之騎手)
「一歩目が出ませんでしたが、想定していた形でした。この馬の競馬でない割には頑張ってくれました。調子の良さはうかがえました」
6着
ショウナンナデシコ(
横山武史騎手)
「作戦は出てから決めようと思っていました。よく頑張ってくれました」
10着
カジノフォンテン(
御神本訓史騎手)
「一回叩いている分、ピリッとしているイメージでしたが、道中はフワフワとしていました。前回より行きっぷりが良くありませんでした。迫力が欲しかったです。本調子ではないのかもしれません」
(取材:米田元気)
ラジオNIKKEI