混戦模様の
中山金杯(4歳上・GIII・中山芝2000m)は、重賞初勝利を目指す
アラタ、
ラーグルフ、
レッドランメルトなどが人気を集めそう。一方でメンバー中に2頭のみのGII勝ち馬、
ウインキートス(牝6、美浦・
宗像義忠厩舎)と
ワンダフルタウン(牡5、栗東・
高橋義忠厩舎)も侮れないところだ。
ウインキートスは一昨年の
目黒記念の覇者。その後は勝利に手が届いていないが、昨年も
目黒記念と
オールカマーで連続3着だったように、まだまだ衰えはない。前走の
エリザベス女王杯こそ、長距離輸送が堪えたのか15着に大敗したが、“地元”の中山なら巻き返しが期待できる。
一方の
ワンダフルタウンは一昨年の
青葉賞の勝ち馬。脚元の不安から昨秋に復帰後、12着→8着と結果が出ていないが、前走の
中日新聞杯は直線で前が詰まって不完全燃焼。スムーズなら上位争いだったかも…と思える手応えだっただけに、復調ムードは間違いない。
ただ、2頭には厳しいデータが立ちはだかるのも事実だ。近10年の
中山金杯において、前走6着以下の馬は[2‐1‐2‐91]と大苦戦。昨年はメンバー中3頭しかいなかった前走5着以内の馬がワン
ツースリーしたのとは対照的に、前走6着以下の馬が4〜17着に枕を並べた。近走着順のいい馬が順当に走る。それが近年の
中山金杯のトレンドなのだ。
ウインキートスと
ワンダフルタウンは“逆風データ”を跳ね返し、復活を果たせるのか。2頭の実績馬の走りに注目したい。