英雄ディープとの縁はやはりこの男が似合う!「第57回
シンザン記念」が8日、中京競馬場で行われ、国内に6頭しかいない
ディープインパクト産駒の最終世代
ライトクオンタムが大外を豪快に突き抜け、デビュー2連勝で重賞初制覇。牝馬クラシック戦線の主役へ名乗りを上げた。鞍上の
武豊(53)は
シンザン記念8勝目で、同時に
JRA重賞350勝目の区切りに到達。弟・
武幸四郎師(44)とのコンビでは2度目の重賞制覇となった。
かつての父の主戦に導かれ、
ディープインパクト産駒ライトクオンタムが外から豪快に差し切った。
武豊は23年最初の重賞騎乗で自身の記録を更新する37年連続
JRA重賞V。「SDGs(持続可能な目標)でいいんじゃないですか。この調子でいっぱい勝ちたい」と笑みを浮かべた。
ド派手な直線のパフォーマンス以外は試練の連続だった。「ゲートの中でも落ち着きがなくて飛び上がるようなスタートに。それで切り替えた」と後方待機策を選択。道中も「外に逃げながら走っていて、あまりいい雰囲気ではなかった」と振り返る。それでも直線で差し切り、レースレコードの1分33秒7でV。「
ゴーサインに反応して最後まで伸びてくれた。能力はある」。鞍上にとって
JRA重賞制覇は昨年のダービー以来、
メモリアルな350勝目。2位・横山典の184勝を突き放す大記録だ。
19年に天国に旅立った
ディープインパクトの産駒は現3歳が最終世代。国内には6頭しかいない貴重な産駒との初タッグで勝利に導き、自身の同産駒22勝目の重賞Vを飾った。「ラストクロップに乗る機会も難しいと思っていたからね。乗った感じはディープよりサンデー産駒を思い出した」。鞍上が産駒別で最多となる重賞79勝を挙げ、ディープの父でもある
サンデーサイレンスの名前を挙げて懐かしんだ。
牝馬で
シンザン記念を勝った12年
ジェンティルドンナ、18年
アーモンドアイは牝馬3冠達成。
武豊は「ディープ産駒だし、まだ2回目でこのパフォーマンス。今後が楽しみです」。出世レースからラストクロップのディープ娘が新たな名牝伝説をつくり出す。
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ライトクオンタム 父ディープインパクト 母イルミナント(母の父クオリティロード)20年2月4日生まれ 牝3歳 栗東・武幸厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台
ファーム 戦績2戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金4730万8000円。馬名は光量子。宇宙で一番速い光の粒子。
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