年明け最初の重賞、
中山金杯は1番人気の
ラーグルフが制したものの、2着には7番人気の伏兵
クリノプレミアムが突っ込んだ。3着は2番人気の
フェーングロッテンだったが、3連複は8170円、3連単は4万4340円の高配当。「クリノさえいなければ…」と唇をかんだ人も多かっただろう。
しかし、よくよく成績を振り返ってみると、
クリノプレミアムはGIIIで人気薄に甘んじる馬ではないことが分かる。昨年の
中山牝馬Sで重賞初制覇すると、
福島牝馬Sでも2着に食い込み、本格化を再アピール。続く
ヴィクトリアマイルでは16着に大敗したが、休養明けの
京成杯AHで再び3着に好走。その後、
府中牝馬S(8着)、
エリザベス女王杯(11着)を経て、ここに参戦していた。
見ていただければ分かるように、GIとGIIでの大敗が“煙幕”となっているが、GIIIでは実に安定している。
中山牝馬Sが1着、
福島牝馬Sが2着、
京成杯AHが3着、そして今回と4戦連続で馬券圏内を確保。しかしながら人気は順番に15、6、7、7だから、穴党にとってこれほど頼りになる馬もいないだろう。4度あることは5度あるのか? できることなら次走はGIやGIIで凡走し、再びGIIIで高配当を提供してほしいが、それはさすがに虫が良過ぎる話かもしれない。