16年
札幌2歳Sの
トラスト以来となる地方馬の
JRA重賞制覇を目指し、
サルサディオーネ(牝9、大井・
堀千亜樹厩舎)が
東海S(4歳上・GII・中京ダート1800m)に参戦する。
一昨年の
日本テレビ盃、昨年の
さきたま杯など、交流重賞を5勝している砂の名牝。明けて9歳となったが、昨秋の
日本テレビ盃では3着。前々走の
JBCレディスクラシックは後続の厳しいマークに屈して9着に沈んだが、まだまだ衰えはない。
JRAの舞台で走るのは、栗東・
羽月友彦厩舎に所属していた19年11月の
霜月S(13着)以来、3年2カ月ぶり。とはいえ、中京ダート1800mでは2歳時に未勝利、3歳時に500万下を制している。得意の左回りでもあり、能力発揮に支障はないだろう。
これまでに地方馬は
JRA重賞を20勝しているが、牝馬は95年4歳牝馬特別・
ライデンリーダー、99年函館3歳S・
エンゼルカロ、07年
函館2歳Sの
ハートオブクィーンの3頭のみ。いずれも芝の世代限定戦だった。ダートの、それも古馬のレースを勝てば、歴史的快挙となるに違いない。