勢いなら文句なしに一番だ。1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスと3連勝中の
プロミストウォリア(牡6、栗東・
野中賢二厩舎)が、
東海S(4歳上、GII、中京ダ1800m)で重賞初挑戦初制覇を狙う。
まさに遅れてきた大物だ。デビューから休み休みでしか使えず、昨秋に骨折から復帰した時点では、5歳にもかかわらずキャリア僅か3戦だった。しかし、ここから破竹の3連勝。とりわけ最も相手が強かった前走・
摩耶Sが過去最大着差の6馬身差圧勝だから、能力は底知れない。
ただ、あるデータを目にすると、一気の重賞制覇は簡単ではないと思えてくる。00年以降、ダート1800m以上の準オープンを3角先頭で制した馬は103頭。そのうち、次走で重賞にチャレンジした馬は25頭いるが、[0-1-1-23]と未勝利なのだ。1番人気に支持された3頭は全て9着以下。11年
みやこSの
トウショウフリークの2着が最高着順となっている。
前走が逃げ切りだった
プロミストウォリアは、この逆風データを跳ね返せるのかどうか。未知の魅力で人気を集めるのであれば、思い切って軽視する手もありそうだ。