「
船橋記念・S3」(18日、船橋)
直線の叩き合いを外から一気に差し切った-。3番人気の
ティアラフォーカス(牡4歳、大井・宗形竹)が、初距離の1000メートル重賞で初タイトルを獲得。連覇を目指した1番人気の
キモンルビーは、いったん抜け出しかけたが半馬身差の2着だった。3着は先行して粘った
ブンロート。1、2着馬は「第14回
フジノウェーブ記念・S3」(3月9日・大井)の優先出走権を獲得した。
大井生え抜きの
ティアラフォーカスが、でかい仕事をやってのけた。デビュー以来、全12戦を地元大井で走ってきた。2歳時は主にマイル戦、昨年の3歳時は千二が主戦場。今回の1000メートルは初距離、そして大井コース以外を走ることも初めてだった。
しかも、今回は短距離界のスペシャリストがそろった重賞舞台。連覇を狙う
キモンルビーをはじめ歴戦のス
プリンターがそろったメンバー構成のなかで大外枠だった。
注目のゲートが開くと、発馬はいまいち。「スタートで少し遅れた」と手綱を取った
和田譲治は先行馬たちを追いかける形で序盤を通過。終始、外を回って直線でも必死に前を追いかけた。
ゴール前はラ
イバルたちが叩き合い。中団の内から進出した
キモンルビーが
コウギョウブライト、
ブンロートの間を抜け出しかけたところに、
ティアラフォーカスが外から一気に襲いかかった。「並んだらしぶといし、勝負根性がある」という鞍上の信頼に応え、力強く差し切り勝ち。見事に初タイトルを手中にした。
管理する
宗形竹見師は「もともと能力の高い馬だったし、外枠もかえって良かったですね」と笑顔。今後については「重賞をメインに、まずは
フジノウェーブ記念を視野に。JBCス
プリントに行けるよう頑張ります」と2023年の大目標まで掲げた。派手な赤いメンコが、短距離トップ戦線で大暴れする。
提供:デイリースポーツ