父に久しぶりの重賞タイトルをプレゼントできるか。AJCC(4歳上、GII、中山芝2200m)に
アリストテレス(牡6、栗東・音無秀孝厩舎)と
エピファニー(牡4、美浦・
宮田敬介厩舎)、2頭の
エピファネイア産駒が出走する。
昨年に続き、今年も国内トップとなる種付料1800万円の
エピファネイア。初年度産駒から
デアリングタクト、2年目の産駒から
エフフォーリアと続けて超大物を輩出し、誰もが認めるトップサイアーに上り詰めた。ただ、その評価とは裏腹に、昨年は低調な成績に終わった。一昨年6位だったリーディングは1世代増えたにもかかわらず9位に後退。獲得賞金も24億2700万円から20億1700万円にダウンしてしまった。その主な要因は上級クラスでの苦戦にあり、重賞は
府中牝馬Sの
イズジョーノキセキの1勝のみ。牡馬に限れば、一昨年の
有馬記念の
エフフォーリアを最後に重賞で40連敗中だから、どうも流れが悪い。
連敗ス
トッパーを託された2頭は、ともに母の
父ディープインパクトの血統馬だ。実績なら一昨年のこのレースを制した
アリストテレス。昨年の3戦は全て2桁着順だったが、いずれも間隔が空いての実戦だった。一方、中4週以内では
菊花賞2着を含めて[1-3-0-1]の好成績。走れる条件は揃っているだけに、何とか復活を果たしたい。そして勢いなら目下4連勝中の
エピファニー。折り合いに課題があったが、馬具の工夫などで改善傾向。2200mへの距離延長さえ克服できれば、あっさりと重賞の壁を突破しても不思議ない。
エピファネイア産駒の現役牡馬では、
エフフォーリアが不動の横綱だが、今回の2頭も大関・関脇クラスの強豪だ。種付けシーズン目前の北の大地に、何としても吉報を届けたい。