ディープインパクト産駒の最終世代となる
オープンファイア(牡3、栗東・
斉藤崇史厩舎)が、
きさらぎ賞(3歳、GIII、中京芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
ディープ産駒を抜きには語れないレースだ。
ファーストクロップが3歳となった11年以降の12回のうち、昨年を除く11回に産駒を送り込み、[5-7-4-12]の勝率18%、複勝率57%。13年を除く10回で、少なくとも1頭が馬券に絡んでいるので、“ディープ産駒を買わずして、
きさらぎ賞は当てられない”といっても過言ではない。
オープンファイアは21年セレクトセール当歳で3億円(税抜き)で取り引きされた血統馬。昨年9月、今回と同じ中京芝2000mの新馬でデビュー。残り200mの時点でも先頭とは5〜6馬身の差があったが、桁違いの瞬発力を発揮して差し切りを決めた。続く前走のアイビーSは3着に終わったが、上がり3Fはメンバー中で断トツの33秒3。500kgを超える大型馬らしく、まだまだ完成途上だったので、悲観する内容ではなかった。そこからリフレッシュを挟み、今回が3カ月半ぶりの実戦。クラシックを前に真価を問われるレースとなる。
このレースを制し、多くのディープ産駒がスターダムに駆け上がった。11年の覇者
トーセンラーは同年の
菊花賞で3着となり、13年に
マイルCSを制覇。16年の勝ち馬
サトノダイヤモンドは同年の
菊花賞と
有馬記念を制し、
最優秀3歳牡馬に選ばれた。
オープンファイアも偉大な先輩に続く勝利を手にして、春の大舞台に向かいたい。
【
ディープインパクト産駒の
きさらぎ賞V】
・11年
トーセンラー・12年
ワールドエース・14年
トーセンスターダム・16年
サトノダイヤモンド・19年
ダノンチェイサー