名伯楽が最後にタイトルを掴み取るか。今月末で解散する橋田満厩舎の
スカーフェイス(牡7)が
京都記念(4歳上、GII、阪神芝2200m)に参戦する。
一時代を築いた名トレーナーだ。98年
宝塚記念の
サイレンススズカ、99年ダービーの
アドマイヤベガなど、
JRAでGI・11勝を含む重賞63勝。また、19年の英G1ナッソーSを
ディアドラで制するなど、海外にも積極的に遠征した。意外にも
JRAでの重賞勝ちは20年
京都ハイジャンプの
スズカプレスト、平地に限れば18年
府中牝馬Sの
ディアドラが最後だが、最後にもう一つ積み重ねたいところだ。
スカーフェイスは05年
天皇賞(春)を制した
スズカマンボのおいにあたる厩舎ゆかりの血統馬。昨年の
中山金杯が2着、
函館記念が3着と、重賞でも通用する力は秘めている。追い込み一手の脚質も災いして近3戦は2桁着順だが、前々走の
ディセンバーS、前走の
中山金杯と上がり3Fはメンバー中最速。決して悲観する内容ではない。阪神は全4勝のうち、3勝を挙げる得意コース。展開さえはまれば、突き抜けるシーンがあってもいい。