出産シーズンを迎えた馬産地で、最大の注目を集める種牡馬といっても過言ではないだろう。
父ディープインパクト×
母ロンドンブリッジの良血で、現役時代には18年の
中京記念を制した
グレーターロンドンだ。
初年度産駒となる現3歳世代で血統登録されたのは44頭。同期の新種牡馬の中では地味な存在だったが、産駒初出走初勝利の
ロンドンプランが小倉2歳Sを快勝。
トラベログが新馬、
菜の花賞と連勝すれば、
ユリーシャは先週の
エルフィンSを制して
桜花賞戦線に名乗りを上げた。初年度から4年連続で出生条件80万円、受胎条件50万円だった種付料は今年、一気に受胎条件150万円へと3倍増。それでいて早々と満口となっており、トップサイアーへの道を駆け上がろうとしている。
共同通信杯(3歳、GIII、東京芝1800m)には
グレーターロンドン産駒が2頭エントリーしている。
キョウエイブリッサ(牡3、美浦・
武市康男厩舎)は
朝日杯FSでブービー16番人気ながら0秒3差の4着に大健闘。内枠から理想的なレースができたことは確かだが、重賞級のポテンシャルを秘めていることは間違いない。
もう1頭の
ロードプレイヤー(牡3、美浦・
尾形和幸厩舎)は前々走の
百日草特別が、クラシック候補の
キングズレインから1馬身半差の2着。前走の京都2歳Sは0秒5差の7着だが、4角で致命的な不利があってのもの。むしろよく巻き返したといえる内容だった。
短距離路線には
ロンドンプラン、牝馬クラシック路線には
ユリーシャと、確固たるエースが登場した
グレーターロンドン産駒。願わくはここで牡馬クラシックにも有力候補誕生といきたい。