兄に続くGI制覇なるか。16年高松宮記念を制したビッグアーサーの半弟、セキフウ(牡4、栗東・武幸四郎厩舎)がフェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m)でGI初制覇を狙う。

　兄弟だが主戦場は異なる。兄はサクラバクシンオー産駒らしく、重賞2勝を含む全8勝を芝1200mで挙げた。一方、父がヘニーヒューズにかわった弟はデビュー戦こそ芝1400m(6着)だったが、その後はダート一本。21年兵庫ジュニアグランプリを制するなど、デビューが3歳4月と遅かった兄よりも早い時期にスターダムへと駆け上がってきた。

　3歳になって以降は勝ち鞍がないが、サウジダービー2着、コリアカップ3着など、海外でも好勝負を繰り返している。気性的にムラな面があって、オープン昇級以降は馬券圏内と圏外を10戦連続で繰り返しているが、ポジティブに考えれば前走・根岸Sで13着に大敗した直後の今回は走る順番。番狂わせを起こしても何ら驚けない。