20年のコ
ロナ対策規定の違反と21年2回の基準値超えのアルコールが検出された件についてBHA(英国競馬統括機関)の懲戒委員会から14カ月の騎乗停止と3万1111英
ポンド(当時、約485万円)の罰金を科されたオイシン・マーフィー(27)が16日、処分が明けて英国南東部チェルムスフォードシティ競馬場のナイター開催で復帰。2R・ウイニングコネクションズネットワーキングハンデキャップ(オールウェザー1200メートル)で1番人気ジュピター
エクスプレス(セン4=M・アップルビー、父コディアック)に騎乗し、勝利に導いた。
10頭立ての2番ゲートから道中4番手のインで流れに乗ると直線、手応え通りに脚を使って半馬身差V。レース後、地元
メディア「レーシングTV」のインタビューでマーフィーは「競馬場に戻ってこられて、とても楽しかったし、勝てて良かったです。体の状態はいいです。この日を目指してやってきて、サポートしてくださった皆さんに感謝します」と笑みを浮かべた。
21年に英国で3年連続リーディングジョッキーに輝き、19年に
スワーヴリチャードで
ジャパンカップ制覇、21年に米国のBCディスタフで
マルシュロレーヌを勝利に導くなど日本でもおなじみのトップジョッキー。騎乗停止の開始は21年12月8日にさかのぼり、期間は16日までとなっていた。
20年9月に海外から帰国した際にBHAが定めるコ
ロナ対策規定に違反。21年5月と10月にはレース前に呼気検査で基準を超えるアルコールが検出され、騎乗停止処分を科された。そのため、医療サポートを受け、リハビリに取り組む、として21年12月16日に騎手免許を一時的に返上している。
◇オイシン・マーフィー 1995年9月6日生まれ、アイルランド出身の27歳。13年に騎手デビュー、英国を拠点に活躍する。17年、仏フォレ賞でG1初制覇。日本では18年12月に初めて短期免許を取得し、19年
ジャパンカップ(
スワーヴリチャード)を含めて
JRA通算343戦68勝。19年に
ディアドラで英ナッソーS勝ち、この年から3年連続で英国リーディングジョッキーに輝く。21年、
マルシュロレーヌで米BCディスタフ勝ち。
スポニチ