今月末で騎手を引退して調教師へと転身する
福永祐一騎手(栗東・フリー)が、19日、
JRAでの騎乗を終了。東京競馬場での最終騎乗を終えて、「騎手という職業を味わい尽くせた」とコメントした。
福永騎手は1996年のデビュー以来、
JRA歴代4位となる通算2636勝を挙げた。また
JRA・GIでは
日本ダービー3勝を含む34勝、
JRA史上最長となる13年連続
JRA年間100勝などの成績を残し、日本を代表する騎手として国内外で活躍。
JRAラストデーは、
ペリエールに騎乗した
ヒヤシンスSで勝利するなど7鞍に騎乗した。
来週はサウジCデーで騎乗し騎手生活を終える。福永騎手のコメントは以下の通り。
「最終レース終了後もたくさんの方に残っていただきありがとうございます。日本での騎乗は今日が最後となりました。来週はサウジアラビアで2レース騎乗する予定です。今日もたくさんの騎乗依頼をいただき、最後の最後まで変わらぬ騎乗依頼をいただけていること、また、変わらぬ声援をいただけていることを幸せに思っています。
今日の日を迎えて、どのような気持ちでいるのか、自分自身でも興味深く思い、心の中から湧き上がってくる気持ちをみていました。先ほどのレースもそうですが、後悔は尽きませんでしたが、未練は一つもありませんでした。満足する結果は、どこまでいっても残すことはできないと思いますが、自分が未練なく騎手という職業を終えられることに、非常にやりきったのかなと、騎手という職業を味わい尽くせたのかなと感じています。
父が騎手ということもあり、この世界に足を踏み入れましたが、北橋先生をはじめとする多くの方々にここまで育てていただきました。そして、自分には過ぎた勝ち数を挙げることができました。何より27年間、一度もこの騎手という仕事を嫌だと感じることなくここまで続けられたのは、日本の競馬を支えてくださっているたくさんのファンの方々のおかげだと心から思います。日本の競馬をいつも盛り上げていただいて、本当にありがとうございます。
自分は調教師という次のステージに進みますが、多くの方々に応援してもらえるような馬をつくっていき、後ろに並んでくれているジョッキーたちと競馬を盛り上げていきたいと思います。今日は、本当に多くの方に残っていただきありがとうございました」
(
JRAホームページより)