値段に見合う走りを期待したい。
ディープインパクト産駒の“5億円馬”
ドーブネ(牡4、栗東・
武幸四郎厩舎)が、
中山記念(4歳上、GII、中山芝1800m)で重賞初制覇を目指す。
ドーブネは21年千葉サラブレッドセールで4億7010万円(税抜き)、税込みなら5億円を超える高値で、藤田晋氏に購買された。国内のセールで取り引きされた馬に限れば、過去最高額の重賞勝ち馬は19年
きさらぎ賞を制した
ダノンチェイサーの2億5000万円。GI勝ち馬では19年
菊花賞と21年
天皇賞・春を制した
ワールドプレミアの2億4000万円。
ドーブネが勝てば
ダノンチェイサーを抜いて首位浮上となる。
明け4歳で充実期を迎えようとしている。2歳時に新馬、
ききょうSとデビュー2連勝。その後はクラシックを前に苦戦が続いたが、昨秋から2勝クラス、3勝クラスと連勝。昇級戦の前走・
白富士Sでも2着に踏ん張って、地力強化を印象付けた。1800mへの距離短縮は間違いなくプラス。昨年の
スプリングS(6着)以来の重賞チャレンジは、今後を占う一戦となるだろう。
ここまでの総獲得賞金は7119万円だから、回収額はまだ“1割ちょっと”に過ぎない。願わくはここを勝って1億円の大台を突破し、さらなる大舞台に駒を進めたい。