◆リヤドダートス
プリント・G3(2月25日、キングアブドゥルアジーズ競馬場・ダート1200メートル=9頭立て)
今月末で引退して3月から調教師に転身する
福永祐一騎手=栗東・フリー=は、
リメイク(牡4歳、栗東・
新谷功一厩舎、父
ラニ)に騎乗して3着となり、現役ラス
トライドを勝利で飾ることはできなかった。勝ったのは米国馬のエリート
パワー(デットーリ)。
リメイクは前年12月のカペラSで重賞初制覇を果たすとともに、このレースの優先出走権を獲得。早くから海外遠征に照準を合わせて調整が進められていた。福永は
ジャスタウェイで制した2014年ドバイ・デューティーフリー(現ドバイ・ターフ)以来の海外重賞制覇を狙ったが、惜しくも手が届かず、27年間の騎手生活に終止符を打った。
福永祐一騎手「やりたい競馬はできました。イメージ通りの展開になりましたし、直線もよく伸びてくれました。勝った馬が強かったです。さすがブ
リーダーズC(ス
プリント)の勝ち馬。ただ、そこまで離されていませんし、適性は高いと感じました。今後を考えれば、いいチャレンジだったと思います。(最後のレースに臨むにあたって)無事にゴールするまで、きちっと返し馬をして、スタートをしっかり出す。いつもと同じですが、すべてに気を抜かずいきました。(ゴール後の特別な感情は)ありましたね。『これで終わりか』と。これからも徐々に、いろいろな感情がわき出てくるのでしょう。ジョッキールームでも、みんな引退することを知ってくれていて迎えてくれました。うれしかったです。(騎手生活は)いろいろあったな、と。あっという間ではなかったです。無事に勤め上げられたことは、親に対する最大の孝行というか。長い間、心配をかけ続けてきたのでね。これで肩の荷を下ろさせてあげられるのかなと思います」
スポーツ報知