良血の
グランヴィノス(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)が
弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・中山芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
世界的な名牝系の出身だ。4代母は名繁殖牝馬の
グローリアスソング。産駒の
シングスピールやラーイなどを通し、その血は世界に広がっているが、日本でも孫の
ダノンシャンティが
NHKマイルCを制覇。
グランヴィノスの半姉となる
ヴィルシーナと
ヴィブロス、半兄となる
シュヴァルグランが次々とGI馬になったのは記憶に新しい。
グランヴィノスは昨年10月の阪神で新馬勝ち。続く
京都2歳Sでは圧倒的1番人気に支持されながら6着に終わったが、当時の完成度では精いっぱいの走りだったかも。ただ、あれから3カ月が経ち、同じ結果に終わるわけにはいかない。母系の成長力を考えれば、当時のワンツー、
グリューネグリーン&
トップナイフとの差は詰まっているはず。もちろん、逆転があっても不思議はない。
友道厩舎はこれまで
弥生賞ディープインパクト記念に5頭が参戦。連対した16年1着
マカヒキ、18年2着
ワグネリアン、22年2着
ドウデュースは後にダービーを制した。
グランヴィノスにとっては、まさに試金石となる一戦。勝ち負けできれば、兄姉に続くGI制覇がハッキリと見えてくる。