「
チューリップ賞・G2」(3月4日、阪神)
桜の舞台を見据え、
札幌2歳S覇者
ドゥーラが始動する。G1初戴冠を狙った阪神JFは、出遅れて最後方から。前残り傾向が目立つ週だったこともあり万事休すかと思われたが、直線に向いてからの伸び脚に見せ場あり。次位を0秒4も上回るメンバー最速の末脚で6着まで追い上げ、負けて強しとも言える内容だった。
出遅れに泣いた一戦から2カ月半。この中間は入念にゲート練習を重ねてきた。高橋康師は「先週の練習ではポンと出ました。やることはやりましたよ」と、順調に克服できている様子を伝える。加えて、「全体的にボリュームが出てきた。精神的にも前はヤンチャでしたが、今はすごく落ち着いています」と、心身の
パワーアップも感じ取っていた。
22日の1週前追い切りには、新コンビの戸崎圭が美浦から駆け付けて初コンタクト。栗東CW6F79秒3-36秒9-11秒7の猛時計をマークし、「またがった瞬間に体幹の強さというか、“走っている馬だな”と感じました。すごく乗りやすい」と素質を絶賛した。
十分に賞金は足りるが、前哨戦を使うには確固たる理由がある。「本番に直接行くには間隔があき過ぎる。この先の
オークスを含めて、レースを使ってどう馬が変わるのかを見たいので」と指揮官。大舞台を意識する3歳牝馬が、まずは始動戦をきっちりモノにする。
提供:デイリースポーツ