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【弥生賞ディープインパクト記念】タスティエーラ 余力十分で動きはアップ 反応も息遣いも良化

スポニチ
  • 2023年03月02日(木) 05時30分
 中山日曜メインの皐月賞トライアル「第60回弥生賞ディープインパクト記念」(3着まで優先出走権)の追い切りが1日、東西トレセンで行われた。共同通信杯4着のタスティエーラは3頭併せで遅れたが、余力十分で動きはアップ。父サトノクラウンが15年に制した一戦でクラシック切符をつかむか。

 タスティエーラは堀厩舎のレース当週らしく“静”に徹した。Wコースでの3頭併せ。最内に進路を取ったルコルセール(5歳オープン)が突き抜け、先行→外を回したタスティエーラは1馬身遅れ。中ヒシゲッコウ(7歳3勝クラス)はさらに1馬身遅れた。堀師は「(2月の)23、26日が坂路追いだったので最終追いはWコース。3頭併せの先頭で少し強めにやりたい馬(ルコルセール)を追走させたが、最後まで自分からハミを取っていた」と調教意図と評価を明かした。

 時計は5F68秒3〜1F11秒9(馬なり)。共同通信杯(4着)から中2週で負荷をかける必要はない。ほぼノーアクションを考慮すればラストの伸びは水準以上。指揮官は「止め際にDDSP(喉の疾患の一種。呼吸を阻害するが成長とともに治まることが多い)の症状は少し出ていたが、以前より楽になっていて反応や息遣いは良かった」と上積みを感じている。

 昨秋の東京新馬戦は3F33秒5の強烈な伸びでV。前走・共同通信杯は切れ負けしたが悲観する敗戦ではない。騎乗した福永師も「幼さが残っている段階で強い相手に互角の勝負をしてくれた。素質があるのは確か。父(サトノクラウン)によく似ています」と将来性を保証した。その父は無傷の3連勝で15年弥生賞を制し、16年香港ヴァーズ、17年宝塚記念でG12勝と羽ばたいた。

 父も制した重賞でどんな答えを出すのか。堀師は「カイバ食い、健康状態は変わらず良好。中山は初めてですが適性は高いと思っています」と8年前の再現を狙う。先週の中山記念V(ヒシイグアス)と同じ松山&堀師の強力コンビ。勝負の3戦目。父に続くVゴールなら、父が果たせなかったクラシック制覇の夢が広がる。

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