「オーシャンS・G3」(4日、中山)
力の差を見せつけた。2番人気の
ヴェントヴォーチェが、後続を2馬身突き放す完勝劇で春のス
プリント王に名乗りを上げた。
ルメールが「とても乗りやすい馬で、どのポジションでも走れる」と評価する操縦性の高さで、道中は中団の外を気分良く追走。抜群の手応えで直線に向くと、最後はその手応え通りにはじけた。「完全に抜けて、結構楽でしたね。伸びが良く、全然止まらなかった」と楽勝を強調した。
前走の
スプリンターズSは直線の不利もあって不完全燃焼の11着。その後、5カ月の休養でしっかりと立て直した。牧浦師は「休ませて馬はフレッシュな状態でした。久々だけがどうかと思ったけど、いい勝ち方をしてくれましたね」とホッとした表情を見せた。
ルメールとのコンビでは重賞で2戦2勝と相性抜群。しかし、
高松宮記念(26日・中京)はドバイWCデーと重なり、コンビ継続が不可能なため「(鞍上は)これから調整します」と指揮官。ただ、身に付けた力は紛れもなく本物。昨秋より存在感を増して、2度目のG1舞台をにらむ。
提供:デイリースポーツ