3月11日に中山競馬場で行われる
中山牝馬ステークス(4歳上牝・GIII・芝1800m)。昨年の覇者で
中山金杯では7番人気ながら2着と好走した
クリノプレミアム(牝6、美浦・
伊藤伸一厩舎)が、重賞2勝目を懸けて挑む。
クリノプレミアムは父
オルフェーヴル、
母ダンシングクイーン、母の
父Giant's Causewayという血統。
2019年10月、東京競馬場の2歳新馬戦でデビュー。12月に中山競馬場の2歳未勝利戦で1番人気に応えて勝ち上がった。21年には
松島特別、長岡Sと連勝してオープン入りし、
ターコイズSで重賞初出走。
22年の
中山牝馬Sは勝負所で外から進出すると直線でさらに勢いを増して1着。出走16頭中15番人気の低評価を覆す結果となった。今年の始動戦となった前走の
中山金杯では、勝った
ラーグルフにハナ差迫る2着。通算成績は26戦5勝。
連覇に向けて、追い風となるデータがそろう。中山は初勝利と重賞初制覇の地で、ここまで8走して[2-1-1-4]と複勝率50%の数字を残す。また距離の面から見ても芝1800mは[2-1-0-1]と馬券外は1度。3連単170万円超えの大荒れから1年、波乱の使者は今年も主役の座を射止めるか。