◆第57回報知杯
フィリーズレビュー・G2(3月12日、阪神競馬場・芝1400メートル)
報知杯
フィリーズレビュー(12日、阪神)に
ルーフを送り出す
清水久詞調教師(50)=栗東=は、先週の
チューリップ賞で
コナコーストが2着で“桜切符”をゲット。逃げ差し自在な
ダイワメジャー産駒で、自身初のクラシックでの複数頭出しを目指す。
チューリップ賞で2着に入った
コナコーストに続けと、清水久調教師が報知杯FRに送り込むのは
ルーフ。2走前は逃げ切って、前走は豪快に差し切りと自在な脚質が強みだ。「いい切れ味で、なかなかセンスがあります。今回は、強いて挙げれば1400メートルかなと。3走前より力もつけてますし、問題ないとは思うんですけどね」とポイントを挙げる。2日の1週前追い切りは、栗東・坂路で51秒8―11秒5と自己ベストを0秒5更新。「ジョッキーが乗ったとはいえ、ほぼ馬なりであの時計はなかなか出せないと思いますよ」と状態には自信を持つ。
ルーフを担当する白浜昭平助手は、障害で130勝を挙げる白浜雄造騎手(43)=栗東・フリー=の10歳下の弟。兄が小倉競馬場で重賞を勝つ姿を見て、競馬の世界を志した。「僕がこの道を進むことになったのは兄のおかげです」と感謝する。その兄は昨夏の小倉で落馬し、入院療養中。大雪の日に面会へ行った時、「きょうは仕事大変やったわと言うと、『仕事できてええな』とぼそっと言われたんです。頑張らんといかんなと思いました」と、健康のありがたみを改めて実感している。兄の退院の日は近い。「来週が最後の面会になります。地上波なら(報知杯FRをライブで)見てくれるので、いい報告ができたら」。担当助手の思いも乗せて、
ルーフが「魂」の走りで『桜切符』を手にする。(玉木 宏征)
スポーツ報知