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【阪神大賞典展望】天皇賞・春への重要ステップ、先行力より後半の脚が必要

  • 2023年03月16日(木) 06時00分
 3月に開催されるようになった87年以降で、阪神大賞典天皇賞・春を連勝した馬は11頭。重要度の高い前哨戦として長い歴史を持つ。近年の傾向としては、長距離路線の層が薄くなってきたことなどから出走メンバーのレベルが低下傾向にあったが、今年はGIクラスが複数頭いてハイレベルな戦いが期待できそう。

1.中距離で戦えるスピードが必要

 昨年2番人気で4着のマカオンドール、20年3番人気で8着のボスジラ、19年2番人気で6着のリッジマン、18年2番人気で4着のアルバートなど、直近の実績が長距離に偏っていた馬はスピード不足から苦戦を強いられている。スタミナは当然必要だが、中距離でも戦えるスピードも同時に求められる。

2.先行力より後半の脚

 昨年の勝ち馬ディープボンドは2周目2コーナーから[7-6-5]と位置取りを徐々に上げて勝利。20年の勝ち馬ユーキャンスマイルも[9-8-4]、19年のシャケトラも[9-2-2]、18年のレインボーラインも[9-8-4]、17年のサトノダイヤモンドも[8-8-4]、16年のシュヴァルグランも[7-7-4]と、2周目に入ってから動いていく競馬をした馬の活躍が目立つ。先行力はあまり要求されず、後半の脚が使えるかどうかがカギとなるレース。

3.内・小回り実績に注目

 過去10回の勝ち馬はすべて、小・内回りコースの芝1800m戦以上で勝利した実績があった。コーナー6回でゴール前の直線が短いというコース設定なので、不器用なタイプは苦戦傾向にある。

 ジャスティンパレスに期待したい。昨年の菊花賞では、今回人気が予想されるボルドグフーシュに先着されているが、着差はわずか1/2馬身差で能力は全く引けを取らない。馬券妙味という点を加味すれば、この馬に分がありそうだ。

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