トライアルシーズンも佳境に入ってきた。中山日曜メインは3枚の
皐月賞切符を懸けた争い「第72回
スプリングS」が行われる。
ベラジオオペラは500キロを超えるスケールの大きな馬体が魅力。好位から速い上がりを使って連勝中、レース内容も申し分ない。無傷3連勝で、混とんとする牡馬クラシック戦線の勢力図を一気に塗り替えるか。
ホープフルS、
京成杯がほろ苦い結果となった
シーウィザードは敗戦をバネに巻き返しを図る。
ベラジオオペラは馬房の中で落ち着いたたたずまい。毛ヅヤも光る。何より目を引くのが大きな馬体。ボリューム感あふれるお尻に見ほれた。スポニチ競馬Webツイッター(@sponichikeiba)にはお尻がよく分かるように、後ろ姿の写真をアップしたほど。それでも月野木助手は「トモに緩さはありますし、まだ先の馬ですね。ここからパンとしてくれれば」と言う。その中での連勝は、底知れない能力の証明でもある。
前走の
セントポーリア賞は前半1000メートルが61秒3とスローで流れた。掲示板に載った5頭は全て上がり3F33秒台。2番手から決め手比べを制した。2〜5着が首、鼻、鼻の接戦。その中で2着に0秒2差をつける堂々の勝ちっぷり。「東京への輸送でしたけど、思ったより落ち着いていました。ゲート裏に行くと気が入った。そういうところがいいですね」とうまくスイッチが切り替わった。2走連続上がり33秒台。好位から速い脚を使える。内容の濃い連勝だった。
8日の1週前追い切りはCWコースでしまい重点の運び。ラスト2Fを11秒7、11秒3と鋭い伸び。5歳オープン馬
サヴァに3馬身先着した。「全体的にいい雰囲気ですし、ここまでは何の問題もなく来ています。コースは替わりますけど、そう気にすることもないと思います」と語った。
開業5年目、元ジョッキーの
上村洋行師(49)は下の調教師リーディング表にあるように今年9勝でトップ10入り。年数を重ねるごとに、確実にキャリアハイを更新してきた。先週の
フィリーズレビューは7番人気
ムーンプローブが2着で
桜花賞切符をゲット。勢いもある。厩舎の
JRA重賞初Vへ、機は熟した。スケールの大きな走りで無傷の3連勝へ。高らかにクラシックの主役へ名乗りを上げる。
スポニチ