ロベルト系は
高松宮記念(4歳上・GI・中京芝1200m)で悔しいレースが続いている。
今でも多くのファンの記憶に残っているのは、GIに昇格した96年だろう。三冠馬の
ナリタブライアン(
父ブライアンズタイム)がス
プリント戦、しかも3200mの
天皇賞(春)から2000mの距離短縮での参戦ということで物議を醸した。
レースは序盤で追走に苦しみ、直線で追い上げたものの、
フラワーパークから0秒8差の4着。レース後、右前脚に屈腱炎を発症したため、このレースがラストランとなった。
その後、11年と12年には
サンカルロ(
父シンボリクリスエス)が2年連続で2着。極めつけは20年の
クリノガウディー(
父スクリーンヒーロー)。先頭でゴールしたものの、直線で内に斜行したとして4着に降着となった。
今年は強力2頭出しだ。
モーリス産駒の
ピクシーナイト(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)は一昨年の
スプリンターズSの覇者。今回は骨折による1年3カ月の長期休養明けとなるが、攻めは抜群に動いている。地力でねじ伏せるシーンがあってもいいだろう。
もう1頭はポイントオブエントリー産駒の
ロータスランド(牝6、栗東・
辻野泰之厩舎)。昨年はクビ差の2着。昨年同様、得意の道悪になれば侮れない。
ナリタブライアンから27年、待ちに待った初制覇を期待したい。