【G1ドキュメント・栗東=21日】朝8時にWBC準決勝メキシコ戦が開始。調教スタンドに出入りする関係者も経過が気になり、テレビに視線を向けていた。3点差をつけられた中盤、日本がチャンスを迎えて坂田も目が離せなくなりかけたが、逆転を信じて駐輪場へ。
ロータスランドの取材で辻野厩舎に向かった。
21日は角馬場から坂路のメニューを消化し、橋本助手は「
バランスを整えてやりました」と説明。週中からの雨予報を踏まえて「馬場がどうなるか分からなかったので、1週前追いで岩田(康誠)さんに伸ばしてもらって、今週は体を起こす感じ」と意図を明かした。「中間は1200メートル仕様にするためテンから負荷をかける調教をしています。去年(2着)はそれがうまくいきました」と続け、昨年に続く
京都牝馬SからのローテでG1獲りを狙う。
連覇を目指した前走は大外枠に加え、スタートで後手に回ったため腹をくくって最後方からイン強襲。3着とはいえ一切、衰えを感じさせない内容だった。状態面については「前走の時点では、あまり良くなってこなかったけど、今回は筋肉がついて中身が全然違います。イメージした以上に良くなっています」とトーンが高い。上昇度で言えば今年の方が大きいようだ。
まだ好材料がある。天気予報をチェックすると今週、愛知県豊明市は木曜、土曜、日曜と傘マークがあり、土日いずれも降水確率90%。やや重〜不良で【3・2・0・0】の戦績が示す通り、生粋の道悪巧者だ。重馬場だった昨年のように馬場が渋るようなら、がぜん期待が膨らむ。群雄割拠の頂上決戦。WBC同様、熱い走りで見せ場をつくる。
スポニチ