週末は日本競馬が世界一へ。国内から史上最多27頭が遠征しているドバイ国際競走(25日)の最終追い切りが22日、メイダン競馬場で行われた。
ドバイシーマクラシックに出走する
年度代表馬イクイノックス(牡4=木村)は芝コースで出色の動き。注目の海外デビューへ、プラン通りに態勢を整えた。
今年は頻繁に水がまかれているメイダンの芝。木村師が「踏みごたえがある」と評した馬場を
イクイノックスが軽快に駆け抜ける。美浦トレセンでの調整と同じように残り1000メートルからペースアップし、直線のラスト2Fは11秒3―11秒1。「イメージ通りの動きだった」と師。この日は騎乗しなかったルメールも「昨秋から馬がタフになった。
キタサンブラックの子なので走るごとに良くなっている。馬の状態が良ければ結果はついてくる。勝つ自信があります」と笑顔を振りまいた。
とはいえ、初めての海外遠征。指揮官は調教と同時刻に行われていたWBC決勝を引き合いに「アウェーは大変」と証言する。実際に輸送から数日間、
イクイノックスはナーバスになっていたという。だが、木村厩舎には経験がある。2年連続のドバイ遠征。「
オーソリティ(昨年の
ドバイシーマクラシック3着)にたくさんのことを教えてもらった。彼は環境の変化に動じない教科書のような馬。
シャフリヤール(同1着)陣営の素晴らしい仕事に打ちのめされた1年前の経験が生きている」と海外での調整手腕を
アップデート。出国前は「まだまだ」だった走りの
バランスも「少しずつ前進している」という。
年度代表馬の世界デビュー。欧州の大手ブックメーカーは軒並み断然の1番人気に推している。ルメールは「ドバイの芝は日本馬に合うので心配していない。相手は強いけど
イクイノックスは天才だから大丈夫」。
サムズアップで世界制覇を約束した。
スポニチ