◆ドバイ・シーマクラシック・G1(3月25日、メイダン競馬場、芝2410メートル=10頭立て)
昨年の
年度代表馬イクイノックス(牡4歳、美浦・
木村哲也厩舎、父
キタサンブラック)が
クリストフ・ルメール騎手=栗東=の騎乗で強烈な世界デビューを飾った。昨年の
シャフリヤールに続き、日本調教馬が連覇を達成した。
デビュー以来、初めて逃げの手に出たが、直線に入っても手綱は全く動かぬまま、後続をぐいぐい突き放していく。最後までステッキは入らなかったが、差は広がる一方で、最後までノーステッキで3馬身半差をつける大楽勝だった。同馬はこれで昨年の
天皇賞・秋、
有馬記念に続くG1・3勝目になる。勝ち時計は2分25秒65。
ルメール騎手は
ハーツクライに騎乗した06年以来、17年ぶりとなる2勝目。まるで当時のVTRを見ているような先行策での圧勝は、今月天国へ旅立った
ハーツクライに捧げるような走りだった。
ルメール騎手(
イクイノックス=1着)「素晴らしい馬ですね。どんどん良くなっています。今回はフレッシュでしたし、自分の馬が一番強いと思っていました。陣営も良く仕上げてくれました。残念ながら(06年にともに制した)
ハーツクライは2週間前に亡くなってしまいました。
ハーツクライから自分の第2の騎手人生が始まったと思っています。(
イクイノックスは)どんどん自分のなかでのランキングが上がっています。今回の相手で、こんな競馬ができて非常にうれしく思っています」
スポーツ報知