「ドバイワールドC・UAE・G1」(25日、メイダン)
過去最多となる日本馬8頭が挑んだ頂上決戦。
ウシュバテソーロの末脚が世界に届いた。これで
東京大賞典、
川崎記念の交流G12勝を含む5連勝。11年の
ヴィクトワールピサ以来2度目となる世界王者の栄冠を日本にもたらした。
川田との初コンビで臨んだレースは、いつもと変わらず最後方待機。脚をためて直線を向くと、グングンと伸びて突き抜けた。「調教から動きが素晴らしかった。あとはレースで頑張る気持ちを見せてくれるか、そこにフォーカスして乗りました」。持ち味を完璧に引き出し、Vに導いた。
川田にとっては
ラヴズオンリーユーで制した21年のBCフィリー&メアターフ、同年
香港Cに続く海外G13勝目。日本人騎手としての矜持もあった。日本馬8頭のうち、日本人の騎乗は他に
パンサラッサの
吉田豊のみ。「リーディングジョッキーとして重い仕事と捉えていた。日本人ジョッキーが世界で戦えることを示せて誇りに思います」と胸を張った。
昨年4月のダート転向から才能が開花した頼もしい姿に、高木師も「1着でゴールした瞬間は最高の気持ちでした」と破顔一笑。砂では底知らずの強さで世界の頂点まで上り詰めた
ウシュバテソーロ。次の標的はいかに。
提供:デイリースポーツ