新馬、
シンザン記念と2戦2勝の
ライトクオンタム(栗東・
武幸四郎厩舎)。次走は
桜花賞(4月9日・阪神芝1600m)を予定しており、今朝29日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
CWで
武豊騎手が騎乗して、3歳未勝利を追走。向正面では頭を振るようなところがあって、折り合いが難しいのかなと思う感じ。ただ、ジョッキーがうまくなだめながら、3馬身ほど追走していた差はしっかりと保った状態で3コーナーへ。
コーナーではラップが速くなったこともあり、見た目にもスムーズな走りになって、4コーナーから最後の直線に向くところでは差を詰めていく。ただ、力感としてはさほどでもなく、これで追いつくんだろうか、という勢いにも見えた。
ただ、内から並びかけていくと外の脚色が怪しくなって、相手が迫力負けしているのかなという手応えの差。ゴールでは少し前に出て先着しているように見えたが、その時計は6F84.7〜5F68.6〜4F53.3〜3F37.8〜2F23.8〜1F12.0秒。数字は目立たないが、ゴールを過ぎてからもまだまだ余裕があって、本気で走っていないよなという感じ。主観的な印象にはなってしまうが、底知れぬ潜在能力がありそう。
(取材・文:井内利彰)