◆第67回
大阪杯・G1(4月2日、阪神競馬場・芝2000メートル)
第67回
大阪杯・G1(4月2日、阪神)の出走馬が30日、確定した。先週の
高松宮記念を
ファストフォースで勝ち、G1ジョッキーの仲間入りを果たした
団野大成騎手(22)=栗東・斉藤崇厩舎=は、自厩舎の
キラーアビリティで2週連続G1制覇に挑む。枠順は31日に決定する。
あの歓喜を再び―。先週の
高松宮記念でG1初勝利を飾った団野が、今週は所属する斉藤崇厩舎の
キラーアビリティで2週連続の制覇に挑む。「いろいろ迷惑もかけていますし、たくさん助けていただいている。ずっと面倒を見てもらっているので恩返しをしたい」と白星を誓った。
頼もしいパートナーとの参戦だ。
キラーアビリティは、21年の
ホープフルSを制したG1ウィナー。2走前の昨年12月の
中日新聞杯で初コンビを組み勝利。自身にとっての重賞3勝目、自厩舎では初重賞勝利をともに勝ち取った。
前日29日の栗東・CWコースの最終追い切りでは6ハロン83秒1―12秒0。26日に続き騎乗し、コンタクトを深めた。「
中日新聞杯の時も状態は良かったですが、その時よりもバネを感じる。具合はいいので、馬を前に置く形で運べれば」と手綱から伝わる好感触に勝負気配を感じ取った。
同厩舎で父・勝助手が担当する
ジェラルディーナには、同期の岩田望が騎乗。先週のG1初勝利後には、ともに喜びを分かち合ってくれた良き“ラ
イバル”。「本人も悔しかったと思いますが、すぐにハイタッチしてくれた」と感謝。「2人ともいい競馬ができれば」と力を込めた。
高松宮記念の勝利後は、祝福のLINEが100件ほど入り、G1制覇の反響の大きさを実感。だが、直線で
アグリと接触し、レース後は「
ガッツポーズはしてはいけなかった」との反省も忘れなかった。スムーズなレースで2週連続V。それが自厩舎の管理馬での達成なら喜びも増す。勢いに乗る22歳の若武者が、今度こそ会心の
ガッツポーズを決める。(戸田 和彦)
スポーツ報知