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【ダービー卿CT】中山マイルの申し子インダストリアが得意舞台で重賞初V!次は安田記念でG1取り目指す

スポーツ報知
  • 2023年04月02日(日) 06時00分
◆第55回ダービー卿チャレンジトロフィー・G3(4月1日、中山競馬場・芝1600メートル、良)

 第55回ダービー卿チャレンジトロフィー・G3は1日、中山競馬場で行われ、3番人気のインダストリア(戸崎)が快勝し、中山マイル3戦無敗で重賞初制覇を果たした。今後は安田記念(6月4日、東京)が視界に入る。期待されてきた素質馬がマイル界の頂点を目指す。

 未完の大器が待望の重賞タイトルをゲットした。スタートを決めたインダストリアは、これまでの後方待機策とは違い、中団より前めの位置につける。4角で早くも前を射程圏に捉えると直線は外から力強く抜け出し、最後は流す余裕も見せるほど完璧な立ち回りだった。

 半兄に読売マイラーズCなどマイル重賞3勝のケイデンスコールがいる素質馬は、ジュニアCを圧勝して以降、重賞では常に人気を集めながら結果を出せず。試行錯誤が続いたが、2戦2勝と得意の中山マイルで鬱憤(うっぷん)を晴らす快勝劇で進化を見せた。

 戸崎は「返し馬から落ち着きがあって道中もリズム良く運べた」と会心の表情。勝負どころで早めに動く強気なレースぶりにも「少し外を回りすぎたかなと思ったけど、馬を信じたぶん末脚を爆発させてくれたのかな」と笑顔。宮田調教師も「今日はジョッキーが心配するぐらい落ち着いておとなしかったが、そのぶんレースで集中して走れていた」と精神面の成長に目を細める。

 気になる今後について「マイルの距離が気持ち良く走れているし、今日の勝ちっぷりなら、さらに上でも」と宮田師はさらなる飛躍へ意欲を見せた。安田記念の舞台となる東京マイルは、これまでNHKマイルC5着、東京新聞杯7着と結果が出ていない。それでも心身がかみ合い、充実期を迎えた今なら、兄が果たせなかったG1制覇へ視界は良好だ。(松井 中央)

 ◆インダストリア 父リオンディーズ母インダクティ(父ハーツクライ)。美浦・宮田敬介厩舎所属の牡4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算9戦4勝。総獲得賞金は1億680万6000円。重賞初勝利。馬主は(有)サンデーレーシング。

スポーツ報知

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