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【桜花賞プレイバック2】母、兄も果たせなかったクラシック制覇 09年・ブエナビスタ

デイリースポーツ
  • 2023年04月05日(水) 06時00分
 「桜花賞・G1」(9日、阪神)

 日本の世界一奪還で幕を閉じたWBC。当コーナーでは過去のWBCイヤーにおける桜のヒロインをピックアップし、これまでの歴史を振り返る。第2回は09年覇者ブエナビスタ

  ◇  ◇

 単勝1・2倍。圧倒的な支持をその背に受け、09年の桜冠を手にしたのは前年の2歳女王ブエナビスタだった。

 3歳始動戦のチューリップ賞を難なく勝って挑んだ桜の舞台。好発からあえて後方を追走する姿に、詰めかけたファンからどよめきが起こるも、追いだした直線では大外からグイッとひと伸び。最後は2番人気レッドディザイアを半馬身差かわし、母ビワハイジ、兄アドマイヤジャパンアドマイヤオーラが果たせなかったクラシック制覇を成し遂げた。

 鞍上の安藤勝己騎手は「これまで通りにケツから行こうか、それともある程度行って中団から前があくのを待とうか」と迷いがよぎったという。「外めもよく伸びているし、馬の能力は一枚上なんだから、いつもと違ったことをすることもない」と腹をくくった。相棒を信じ、最高の結果をたぐり寄せた一戦だった。

 その後、ブエナはオークスでも1番人気に応えて牝馬クラシック2冠を達成。凱旋門賞挑戦を見送って臨んだ秋華賞は3着降着に終わり3冠は逃したが、翌年にはヴィクトリアM、秋の天皇賞をモノにして年度代表馬に選出された。11年にはジャパンCを制してG16勝目。競馬史に残る名牝となった。

 ◆第2回VTR 原監督が指揮を執り日本が連覇を達成した。韓国と計5度対戦したことでも話題を呼んだ。2勝2敗で迎えた大会5度目の対決は決勝戦。1点リードの九回2死でダルビッシュが同点とされたが、延長十回、絶不調だったイチローが劇的な決勝2点適時打を放つ。最後はダルビッシュが締めた。MVPは2大会連続で松坂。日本代表の愛称が「サムライ・ジャパン」となったのはこの大会から。後に「侍ジャパン」となる。

提供:デイリースポーツ

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