4月8日(土)に
オーストラリアのランドウィック競馬場で行われる
クイーンエリザベスステークス(3歳上・G1・芝2000m)。日本から参戦する
ユニコーンライオンにとって強敵になりそうなのが、地元の名伯楽J.カミングス師が送り込む
アナモーだ。
アナモー(
Anamoe、牡4)は父
Street Boss、
母Anamato、母の
父Redoute's Choiceという血統。近親に豪G1・7勝の
Grand Armeeなどがいる。
20年10月にコーフィールド競馬場で行われたリステッドの
デビュタントSでデビュー。経験馬を相手にしながら5着に入ると、続く11月にラドブロークスパークの
メイソンコッパーSで初勝利を挙げた。その後は重賞戦線に加わり、21年3月のトッドマンSを制して重賞初勝利。さらに同年4月のイングリスサイアーズでG1初制覇を飾った。
キャリア24戦のうち、昨年の
クイーンエリザベスSで9着に敗れた以外は全て5着以内と安定した成績。22年8月のウィンクスSからG1で4連勝を飾るなど、近1年の充実ぶりは特に目を引く。前走のジョージライダーSでも道中6番手から外々を回って快勝。これまでにG1・9勝(重賞13勝)と圧倒的な成績を残している。
しかし、現役屈指の実力を誇る
アナモーにとっても日本の
ユニコーンライオンは侮れないという。生産および所有するゴドルフィン
オーストラリアのアーヴィン・チャディー氏に話を聞いた。
「
クイーンエリザベスSには海外馬3頭を含めた強力なメンバーが揃いました。ドバイやサウジアラビアで見せた日本馬の活躍を見れば
ユニコーンライオンは要注意ですね。また、
ドバイオナーの前走はとても強い勝ち方でラップタイムも優秀でした。しかし、我々はG1・9勝を誇る
アナモーの能力に自信を持っています。唯一の懸念は、昨年のような不良馬場になってしまった場合です」
オーストラリアを代表するホースマンも日本馬の活躍には熱視線を送っており、今回も
ユニコーンライオンは強力なラ
イバルになると見ているようだ。だが、
アナモーは地元のブックメーカーで1番人気に設定されているように、馬場さえ渋らなければ今回も筆頭格。昨年のリベンジ果たしG1・10勝目なるか。