上半期の大一番である
帝王賞に向けての出発点と位置づけられるレース。以前は京都の開幕週に行われていたが、12年に
マイラーズCと入れ替わる形で阪神に移ってきた。直線に坂がある阪神に替わったことで、より底力が要求されるようになっている。
1.長い距離をこなすスタミナが問われる
過去10回で、前走から距離短縮となる馬は[8-5-2-38]で複勝率28.3%、前走も1800mだった馬は[2-4-8-73]で複勝率16.1%なのに対し、前走から距離延長となる馬は[0-1-0-19]で複勝率5.0%。底力が問われる条件であるから、距離延長ローテは苦戦傾向。
2.前走の4角位置に注目
過去10回の勝ち馬はいずれも、前走の4コーナーを4番手以内で回っていた。昨年の勝ち馬
オメガパフューム、20年の
ウェスタールンドなど追い込みで勝つ馬もしばしば出ているレースではあるが、前走で終始後方に控えていた馬が台頭する余地は大きくない。
3.前走好走馬が強い
過去10回で、前走1着だった馬は[6-4-1-24]で複勝率31.4%、前走2着馬は[1-4-3-10]で複勝率44.4%と好成績。また、前走3着馬は複勝率28.6%、前走4着馬は複勝率22.2%と悪くない。対して、前走5着以下は[1-0-4-78]で複勝率6.0%。
ヴァンヤールは3走前に2100mの
名古屋グランプリで2着、前走
名古屋城Sで2着に好走しており、昨年までと比べると一段と成長している模様。ある程度位置を取る競馬も出来るようになっており、引き続き好走を期待したい。